岡山大学 Alumni(全学同窓会)
グローバル人材育成支援事業 グローバル人材自己啓発奨励金事業 体験レポート
岡山大学 薬学部 創薬科学科 3年
先生真衣
National Model United Nations in New York, the USA 2025
(2025.04.06~04.10)
項目
大会概要
参加の目的
MUNで学んだこと
大会概要
ニューヨークに行って
今後の抱負
大会概要
2025年4月6日~4月10日に、アメリカ・ニューヨークで開催されたNMUN(National Model United Nations)に参加しました。NMUNは、世界各地で行われている模擬国連の中でも最大規模の大会で、今回は18ヵ国から145校の大学が参加しました。私が参加したUNEAは200人くらいだったと思います。参加人数は1000人以上で、外国人の割合は95%以上だと思います。本大会は、国際連合の実際の会議形式を模して世界各国の学生が外交交渉を行う国際会議であり、私は国連環境総会(UNEA)において、先輩と二人でラトビア共和国の代表を務めました。国際問題に関する議論をし、決議案の作成に取り組みましたが、本会議の議題は、以下の2つでした。
1, Transforming Food Systems to Prevent Biodiversity Loss)
2, Environmental Recovery in Areas Affected by Armed Conflict
実際の会議では主に1つめの議題に重点を置き、持続可能な農業の推進や教育を通じた食料システム改革の必要性について議論を行いました。ラトビアとしては、特にアグロフォレストリーの取り組みや、その教育の在り方について、EU諸国と協力して決議案を作成しました。
参加の目的
本大会に参加した目的は、国際問題についての知見を深め、多様な価値観や文化的背景を理解することでした。
私は入学当初から、岡山大学のグローバル人材育成特別コース(Gコース)に所属し、さまざまな授業や活動を通じて国際社会への関心を高めてきました。授業の中で世界各国の事例や課題に触れるたびに、もっと知りたい。自分の考えを英語で発信してみたい。という強い好奇心が芽生えました。私のMUNへの挑戦は、このGコースの授業科目として開講されていたMUNを履修したことから始まりました。最初は右も左も分からない状態でしたが、ケーレブ先生、Tom先生、Tim先生、森谷先生、そして多くの先輩方の指導や助言を通じて、議論の進め方や外交的な思考を学びました。そうした経験を重ねるうちに、私も先輩方のように海外のMUN大会に参加し、積極的に議論を交わしたいという強い憧れを抱くようになりました。その思いを実現するために、まずは国内の大会に参加し、実践を通じて英語での交渉力や表現力を磨いてきました。
MUNで学んだこと
今回のNMUNへの参加を通して、国際社会における意思決定の難しさと、それを支える協調と対話の重要性を強く実感しました。模擬国連では、実際の国連と同様だと思いますが、各国の政策や立場だけでなく、代表を務める「人」としての性格や考え方によっても議論の方向性が大きく変化します。そのため、意見を調整しながら合意形成を目指す過程は非常に難しく、同時にやりがいのある経験でした。また、英語で自分の考えを端的かつ正確に伝えることの難しさを痛感しました。発言のたびに自分の意見を整理し、最も効果的な言い回しを探りながら挑戦を重ねる中で、英語での即時的な思考力と表現力が鍛えられたと感じています。英語での交渉やスピーチには大きなプレッシャーもありましたが、終わった今は自信と成長を得ることができたと感じています。さらに、大会に向けた約半年間の準備期間では、ラトビア共和国の政策や環境問題、生物多様性保全に関する国際的枠組みなどについて調査を行いました。文献や国連資料を読み込み、他国との立場の違いを理解するための分析を重ねる中で、情報収集力や分析力、課題解決能力が大きく養われました。こうした過程で得た経験と努力の積み重ねは、今後の研究活動や社会での実践にも必ず生かされると確信しています。

UNEAで一緒に決議案を作成した代表と
ニューヨークに行って
私たち岡山大学のチームは、ドイツの大学と共同でラトビア共和国を代表しました。そのため、大会期間中は毎日の最後にミーティングを一緒に行ったり、前日には食事や観光を共にしたりする時間もありました。こうした日常の他愛のない会話を通じて、自然に仲を深めることができました。正直、大会が始まる数日前はとても緊張していましたが、英語でリラックスして話す機会があったことは非常に良い経験となりました。また、街中や地下鉄では、日本では見られない光景や多様な人々に触れることができ、とても面白かったです。出会った多くの学生たちは、自国の課題や価値観を熱意をもって語るだけでなく、他国の地理や歴史、外交問題に関する知識も豊富で、大きな刺激を受けました。私自身はまだ知識が十分ではありませんでしたが、この経験は、将来国際的に活動するうえでの自分の軸を強めるきっかけとなりました。

ドイツからの学生と

地下鉄にて
今後の抱負
今後は、創薬研究の現場で必要とされる国際的な協働力と多分野との連携力を高め、世界の研究者と共に課題解決に取り組める創薬研究者を目指します。今回の模擬国連で身につけた交渉力や質問力を武器に、科学の力で社会に貢献できるよう努力を続けていきます。