活動レポート

岡⼭⼤学 Alumni(全学同窓会)
グローバル⼈材育成⽀援事業 グローバル⼈材⾃⼰啓発奨励⾦事業 体験レポート

岡⼭⼤学グローバルディスカバリープログラム4年 江口賢

 

2023 ICM Model UNESCO Conference (2023.8.1〜8.4)

 韓国の忠州で開催されたUNESCO ICM(International Centre of Martial Arts for Youth Development and Engagement under auspices of UNESCO)主催の模擬国連に、同じくグローバルディスカバリープログラムの同級生である大原綾華とチームを組んで参加しました。私は中学時代から模擬国連に興味があったので、興奮と期待に胸を膨らませて今回の大会に臨みました。 討論自体は英語なので言語面での不安はありませんでしたが、初めての韓国なので、まずは環境に慣れるためにソウル市街を見学しながら大会準備をして過ごしました。

大会の前にはソウル市街を見学しながら異文化体験

 韓国での開催ということで、参加者の多くは韓国人または韓国に留学中の外国人学生でしたが私と同じように海外(インド)からの参加者もありました。初日には懇親を目的とした交流行事として韓国の伝統武術であるテッキョンも体験しました。実際の討論に入る前に、他の参加者と親交を深めることができたことは、新鮮で有意義な体験でした。

テッキョン公認指導者によるワークショップの模様

 模擬国連では、参加者は自分たちが割り当てられた国の大使になりきって今回のテーマである「Fit for Life」の重要性やスポーツ促進について討論を行いました。岡山大学から参加した私たちのチームはカタールに割り当てられたので、討論では中東の視点から、近年この地域でスポーツがどのように発展してきたかについて調べてカタールの立場で説明しました。激しい議論が交わされましたが、他国の大使と粘り強く交渉を行い、無事合意に至ることが出来ました。岡山大学の授業「上級英語(MUN)」で学んだスキルが今回の会議でとても役に立ちました。また最終的には、私たちのチームが作成した決議案が可決され、日本からの参加者としては初となる「Best Delegate 賞」と「Best Friendship 賞」を受賞することができました。会議の準備は大変でしたが懸命に取り組んだ努力が報われてとても嬉しかったです。

公式討論時の様子

 韓国での経験をふりかえると、多くの出会いの中で新しい友情も生まれ、ユネスコの仕組みや政策立案・決定のプロセスについても理解を深めることができました。模擬国連では通常の大学生活だけでは得られない多くの学びがあります。今後もより多くの岡山大学の学生が、私たちのようにさまざまな国の大使となって模擬国連で学ぶ機会が増えて有意義な学びを経験してもらえたらと願います。今回の会議は非常に実りあるものであり、私をここまで導いてくださった先生およびチームメイトの大原綾華さんに感謝したいと思います。ありがとうございました。

最終日の集合写真